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    放射冷却素材ラディクールの導入事例|室外機・パワーコンディショナ格納庫など設備まわりの暑さ対策

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    放射冷却素材ラディクールの導入事例|室外機・パワーコンディショナ格納庫など設備まわりの暑さ対策

    暑さ対策というと屋根や壁への施工をイメージしがちですが、放射冷却素材ラディクールは室外機やパワーコンディショナの格納庫など、屋外に設置される「設備そのもの」を守る対策としても活用されています。

    設備は建物本体と違い、メーカーが定める使用温度の上限を超えると出力低下や異常停止に直結するため、暑さがそのまま「性能・稼働の問題」として表面化しやすいという特徴があります。屋根や壁の対策とは異なる視点で検討する必要がある領域です。

    この記事では、室外機の高温化という現場の課題を解決した大阪府の商業施設の事例を中心に、船舶を扱う企業や太陽光発電設備まわりなど、設備・現場ごとに広がる放射冷却素材ラディクールの導入実績を紹介します。

    この記事でわかること

    • 室外機が高温になることで起こる不具合と、それを防いだ放射冷却塗料ラディクールの塗装事例(大阪府の商業施設)
    • 室外機以外にも広がる導入実績(徳昭船舶株式会社様、パワーコンディショナ格納庫)
    • 屋外設置の設備で暑さ対策を検討する際に押さえておきたい視点

    室外機を守る放射冷却塗料ラディクールの塗装:大阪府の商業施設の事例

    大阪府の商業施設では、店舗屋根上に設置された室外機・保護壁・設置屋根面に放射冷却塗料ラディクールを施工し、室外機の温度上昇抑制と空調効率・省エネ効果の向上を図りました。

    大阪府の商業施設で、未塗装時は気温22.3℃でも壁面44.5℃・屋根50.7℃まで上昇していた室外機まわりが、放射冷却塗料ラディクールの塗装後は気温35.9℃でも壁面45.7℃に収まり、室外機の使用温度上限(JIS規格43〜50℃)をクリアしていることを示す図

    高温による室外機の異常停止というリスク

    夏季になると、店舗屋根上の室外機が直射日光の影響で高温になり、冷却効率が低下していました。その結果、空調負荷率が上がり、電力消費の増加や機器への負担が課題になっていました。

    一時的な対策として散水による冷却も試みられましたが、効果は限定的で、継続的な作業負荷も課題でした。気温が40℃を超える環境下では室外機内部温度が43℃を超えて内部装置が異常停止するケースもあり、安定稼働の確保が急務となっていました。

    施工範囲と導入後の効果

    この課題を根本的に改善するため、室外機の表面だけでなく、保護壁・設置屋根面にも放射冷却塗料ラディクールが施工されました。室外機が置かれた床面や周辺の壁面まで含めて塗装したことで、室外機の吸込温度の低下と機器負荷の軽減が確認されています。

    未塗装時には、気温22.3℃という比較的穏やかな条件でも壁面が約44.5℃、屋根面では約50.7℃まで上昇していました。一方、塗装後は気温35.9℃というより厳しい条件下でも、壁面・側面ともに40〜45℃程度に維持されています。この結果、室外機の使用温度上限(JIS規格43〜50℃)を十分にクリアし、過熱による性能低下を防止できています。

    同じ日の測定では、未塗装のまま残された屋根面が61.5℃を記録しています。部位も下地も異なるため塗装の有無を直接比べられる数値ではありませんが、未塗装面が高温になりやすいことを示す参考値です。

    測定は気象庁データ(大阪府大阪市)の気温・日射量と突き合わせて行われており、2種類の測定結果を以下に示します。

    <壁面・屋根表面温度の比較>

      測定日時 気温 壁面の表面温度 屋根の表面温度
    未塗装箇所 2025年4月24日16:00 22.3℃ 44.5℃ 50.7℃
    塗装済み箇所 2025年8月4日15:00 35.9℃ 45.7℃ 61.5℃

    ※塗装済み箇所の測定において、屋根は未塗装のまま残された部分の実測値です。

    <側面・天板温度の比較>

      測定日時 気温 日射量 側面の表面温度 天板の表面温度
    未塗装箇所 2025年4月25日16:00 20.9℃ 1.28MJ/㎡ 47.4℃ 39.6℃
    塗装済み箇所 2025年7月15日13:00 33.3℃ 3.54MJ/㎡ 43.8℃ 45.0℃

    ※未塗装箇所の側面温度が高く出ている点については、日射角度の関係によるものと注記されています。

    側面は47.4℃から43.8℃、天板は39.6℃から45.0℃と推移しています。ただしいずれも日射量1.28MJ/㎡と3.54MJ/㎡という大きな条件差のもとでの測定値であり、同じ条件同士を比べた数値ではない点に注意が必要です。

    設備まわりで効果が出る理由

    放射冷却素材ラディクールは、日射を反射して熱の侵入を抑えるとともに、吸収した熱を赤外線として外部へ放出します。電力を使わずに表面そのものの温度上昇を抑えられるため、設備まわりでは「冷やすための設備を新たに足す」のではなく「熱くなりにくい状態をつくる」という形で効きます。

    室外機のように運転中の機器が対象でも、塗装するだけで済み、追加の電源も配管も必要ありません。散水のように人手をかけ続ける運用にもならない点が、屋外設置の設備と相性のよい理由です。

    得られた運用面のメリット

    放射冷却塗料ラディクールの導入により、散水などの追加冷却を行わなくても安定した運用が可能となりました。人手をかけた応急対応に頼らずに済むようになった点は、現場の運用負荷という観点でも利点があります。

    商業施設屋根上における室外機及び保護壁、設置屋根面への塗装事例

    設備・現場ごとに広がる導入実績

    室外機以外にも、業種や設備の異なるさまざまな現場で放射冷却素材ラディクールの導入が進んでいます。

    商業施設の室外機(大阪府)、徳昭船舶株式会社様(兵庫県)、パワーコンディショナ格納庫(関東エリア)という放射冷却塗料ラディクールの3つの導入現場を並べた図

    徳昭船舶株式会社様の事例(兵庫県)

    兵庫県の徳昭船舶株式会社様でも、放射冷却塗料ラディクールが採用されています。施工箇所や効果データは個別のご案内となりますので、自社の現場に近い条件での効果を知りたい場合は、対象設備や設置環境を整理のうえ、ご相談ください。

    室外機の事例と同様に、屋外に設置された設備・構造物が対象になっている点は共通しています。業種特有の設備であっても、屋外で日射を受け続けるという条件が揃えば、放射冷却素材ラディクールによる対策の候補になり得るということです。

    パワーコンディショナ格納庫への塗装事例(関東エリア)

    太陽光発電システムのパワーコンディショナ(パワコン)は、一般に格納庫内の温度が上がりすぎると変換効率の低下や機器保護のための出力抑制が起こりやすいとされています。関東エリアでは、パワコン格納庫への塗装事例もあり、太陽光発電設備の周辺機器も高温対策の対象になり得ることを示す実績です。

    パワコンは発電設備そのものではないため見落とされがちですが、格納庫内の温度が発電効率に直結する以上、屋根や壁と同じように暑さ対策の検討対象に含める価値があります。

    設備・現場ごとの導入実績まとめ

    ここまで紹介した3つの現場を、施工箇所・素材・地域で整理すると次のとおりです。同じ放射冷却塗料ラディクールでも、対象になる設備・現場は多岐にわたっていることがわかります。

    現場 施工箇所 素材 地域
    商業施設の室外機 室外機本体・保護壁・設置屋根面 塗料 大阪府
    徳昭船舶株式会社様 — 塗料 兵庫県
    パワーコンディショナ格納庫 格納庫 塗料 関東エリア

    導入事例一覧「こんな現場でも導入されています!」

    設備まわりの暑さ対策を検討する際のポイント

    屋根や壁だけでなく、設備そのものの温度管理まで視野に入れることで、放射冷却素材ラディクールを使った暑さ対策の選択肢が広がります。

    対象設備の使用温度上限、現状の表面温度の実測値、既存の応急対策、施工範囲など、屋外設置の設備で放射冷却素材ラディクールを検討する際の確認項目を整理した図

    どんな設備が対象になりうるか

    室外機、パワーコンディショナ、制御盤など、屋外に設置され、かつ高温になると性能低下や停止のリスクがある機器は、いずれも今回のような対策の対象になり得ます。特に、メーカーが定める使用温度の上限に近づきやすい設備は優先的に検討する価値があります。

    導入前に確認したいこと

    対象設備の使用温度上限(JIS規格や機器の仕様書に記載)、現状の表面温度の実測値、散水など既存の応急対策の有無を整理しておくと、施工の要否や範囲を判断しやすくなります。設備本体だけでなく、周辺の壁面・床面まで含めて検討すると、大阪府の事例のように吸込温度の低下といった効果も見込めます。

    • 対象設備の使用温度上限(メーカー仕様書・JIS規格等の記載値)
    • 現状の表面温度の実測値(可能であれば厳しい気象条件下で測定)
    • 散水など既存の応急対策の有無と、その運用負荷
    • 設備本体だけでなく、周辺の保護壁・設置床面まで含めた施工範囲
    • 自社と条件が近い業種・設備での導入実績

    よくある質問

    Q. なぜ室外機の温度が問題になるのですか?

    A. 室外機は直射日光を受けると高温になりやすく、冷却効率の低下や電力消費の増加につながります。気温が40℃を超える環境では内部温度が43℃を超え、安全のため異常停止するケースもあるため、放置できない課題です。

    Q. 室外機への施工でどれくらい温度を抑えられますか?

    A. 大阪府の商業施設の事例では、未塗装時は気温22.3℃でも壁面が約44.5℃・屋根面が約50.7℃まで上昇していました。塗装後は気温35.9℃というより厳しい条件でも、壁面・側面ともに40〜45℃程度に維持されています。

    Q. 室外機以外にはどんな設備で採用されていますか?

    A. 徳昭船舶株式会社様(兵庫県)や、太陽光発電設備のパワーコンディショナ格納庫(関東エリア)など、業種の異なる現場での導入実績があります。いずれも屋外で日射を受け続ける設備・構造物が対象になっている点は共通しています。

    Q. 散水による冷却と何が違うのですか?

    A. 散水は一時的な冷却効果はあるものの、継続的な作業が必要で効果も限定的です。放射冷却塗料ラディクールは塗装のみで温度上昇そのものを抑えるため、散水などの追加冷却を行わずに安定した運用が可能になります。

    まとめ

    放射冷却素材ラディクールは屋根や壁だけでなく、室外機やパワーコンディショナ格納庫など、屋外設置の設備そのものを守る対策としても活用されています。

    大阪府の商業施設の事例では、塗装によって室外機まわりの表面温度を、使用温度上限を十分にクリアできる水準に抑えられました。徳昭船舶株式会社様やパワコン格納庫など、業種を問わず導入が広がっている点も、設備まわりの暑さ対策としての実用性を示しています。

    この記事のまとめ

    • ✓室外機の高温化は冷却効率の低下や異常停止(43℃超)につながる切実な課題
    • ✓大阪府の商業施設では塗装により、より厳しい気温条件でも室外機の使用温度上限をクリア
    • ✓徳昭船舶株式会社様・パワーコンディショナ格納庫など、室外機以外の現場でも導入実績がある
    • ✓対象設備の使用温度上限・現状の表面温度を整理することが検討の第一歩
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