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CASE STUDIES導入事例

商業施設屋根上における室外機及び保護壁、設置屋根面への塗装事例 (関西エリア)

■施工箇所:
店舗屋根上の室外機及び保護壁、設置屋根
■素材:
塗料
■目的:
放射冷却塗料による室外機の温度上昇抑制と、空調効率・省エネ効果の向上
室外機

■ラディクール導入の背景

夏季になると、店舗屋根上に設置された室外機が直射日光の影響で非常に高温になり、冷却効率が低下していました。
その結果、空調負荷率が上がり、電力消費の増加や機器への負担が課題となっていました。
一時的な対策として散水による冷却を試みるなどの対応を行っていましたが、効果は限定的であり、継続的な作業負荷も課題となっていました。
また、気温が40℃を超える環境下では、室外機内部温度が43℃を超えると安全面から内部装置が異常停止するケースもあり、安定稼働の確保が急務となっていました。
この状況を根本的に改善するため、放射冷却効果を持つ塗料「ラディクール」を採用し、室外機表面への塗装による温度低減を図りました。

 

■導入後の効果

 屋根上の室外機および周辺部に放射冷却塗料を施工した結果、表面温度の上昇を大幅に抑制できることが確認されました。
未塗装時には、外気温が22.3℃の条件でも壁面が約44.5℃、屋根面では約50.7℃まで上昇していましたが、塗装後は外気温が35.9℃という厳しい条件下でも、壁面・側面ともに40~45℃程度に維持されました。
この結果、室外機の使用温度上限(JIS規格43~50℃)を十分にクリアし、過熱による性能低下を防止できました。

さらに、室外機本体のみならず設置床面や周辺壁面にも塗装を行うことで、吸込温度の低下と機器負荷の軽減が確認されています。
ラディクール塗料の導入により、散水などの追加冷却を行わずとも安定した運用が可能となり、夏季の電力負荷削減にも寄与する結果が得られました。

 
※左右にフリックしてご覧いただけます。
  未塗装箇所
(2025年4月24日 16:00)
塗装済み箇所
(2025年8月4日 15:00)
外気温 22.3℃ 35.9℃
壁面・屋根表面温度 未塗装時サーモ画像
壁面:44.5℃
屋根(折半):50.7℃
塗装済みサーモ画像
壁面:45.7℃
屋根(折半):61.5℃(未塗装)
側面・天板温度 未塗装時サーモ画像
38.9~42.2℃(側面)

塗装済みサーモ画像
43.6℃(側面)
40.5~42.4℃(天板)
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